2018年

第207回講演会【終了しました】

日時:2019年3月4日(月)13:30~14:30
場所:広島大学工学部110講義室
主催:中国地区化学工学懇話会
講 演:アミン含有高分子膜によるCO2分離: 分離メカニズムの解明と可能性
講 師:九州大学カーボンニュートラルエネルギー国際研究所 准教授 谷口 育雄 氏

講演内容:
膜分離法は省エネルギーかつ省スペースな分離技術であり、次世代のCO2分離回収法として着目されている。講演者はこれまで、CO2親和性物質であるアミンを含有した高分子膜の開発を行ってきた。アミンの化学構造は高分子膜のCO2分離性能と密接に関連しており、特に分子中にアミノ基と水酸基をもつアルカノールアミンが非常に有効であることを見出した。また、アミン含有高分子膜は水蒸気存在下でCO2分離性能が著しく向上することから、高分子膜中でCO2は炭酸水素イオンとして透過していることを明らかにした。本講演では、アミン含有高分子膜開発の変遷や最近の研究成果、およびアミン含有高分子膜の選択的CO2透過メカニズムを紹介する。

また最近、開発したCO2分離膜によるバイオガスからの水素製造プロセスのカーボンフリー化を検討している。バイオガスは再生可能エネルギー源として注目されており、本研究はCO2排出をマイナスにするNegative Emission Technologyの一つとして期待されている。パイロット規模での実証試験を行うためには膜モジュールの開発が必須であり、循環塗布法による非常に簡便かつ容易にスケールアップ可能な中空糸膜モジュールの作成も検討しており、併せて紹介する。

参加費:無料

第20回プラント保全研究会【終了しました】

第19回プラント保全研究会
日時:2019年3月1日(金) 15:00~19:00
場所:広島ガーデンパレス(広島市東区光町1-15)
詳細が決定しましたのでお知らせします。
上記のリンクからご確認をお願いいたします。

第206回講演会【終了しました】

日時:2019年2月7日(木)16:00~17:30
場所:広島大学 先端物質科学研究科 302S会議室
主催:窒素循環エネルギーキャリア(Nキャリア)研究拠点,中国地区化学工学懇話会
講 演:エネルギーキャリアとしてのCO2フリーアンモニア製造技術開発
講 師:日揮(株)(JGC CORPORATION)、プロセステクノロジー本部
技術イノベーションセンター 技術研究所(大洗) 藤村 靖氏

講演内容:温暖化ガスの排出量削減に向けて,国内のCO2排出量の約40%を占める発電分野からのCO2排出抑制は喫緊の課題である。その解決策の一つが,燃焼時にCO2を発生しない「エネルギーキャリア」の利用である。当社は,内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において,エネルギーキャリアとしてのアンモニア関して,アンモニア製造から発電所への供給までのサプライチェーンの検討を行っている。本講演では,SIPで実施した再生可能エネルギーからのCO2フリーアンモニア合成技術の開発を紹介する。さらに,産総研福島再生可能エネルギー研究所(FREA)におけるアンモニア合成の実証試験において,再生可能エネルギー用いた水素・アンモニア製造,製造したアンモニアを燃料とするガスタービンによる発電という我々が目指すアンモニアバリューチェーンを模擬的ではあるが実現に成功したので,これらの概要を紹介する。

参加費:無料

第205回講演会 「多孔性シリカ膜の最新動向:製膜,透過特性,触媒膜型反応器への応用」【終了しました】

日時:2019年1月31日(木)14:30~17:20
場所:広島大学工学部117講義室
主催:中国地区化学工学懇話会,化学工学会分離プロセス部会膜工学分科会
趣旨:アモルファスシリカ膜は,結晶性シリカよりもルースであるため,水素やヘリウムはアモルファスシリカネットワークを透過することができる。また,気相蒸着(CVD)法,ゾル-ゲル法による水素分離膜は,他の無機材料と比較して薄膜での製膜が可能であることから,高水素選択透過性を示すことが報告されている。本講演会では,CVD,プラズマCVD法,ゾル-ゲル法よるアモルファスシリカ分離膜の作製と各種透過特性,水熱安定性,触媒膜反応器への展開,さらには水素,ヘリウムなどの気体分子の透過機構に関して近年の研究成果について概観する。

講演プログラム
1. 「Nanostructure of High Permeability Silica Membranes」 (14:30~16:00)
Department of Chemical Systems Engineering, The University of Tokyo
Department of Chemical Engineering, Virginia Tech
Prof. S. T. Oyama

2. 「大気圧プラズマCVDシリカ膜の作製および透過特性」 (16:00~16:40)
広島大学大学院工学研究科化学工学専攻 助教 長澤 寛規 氏

3. 「Development of Amine Functionalized Organosilica Membranes and Role of Amine Type in CO2 Separation Performance」 (16:40~17:20)
Department of Chemical Engineering, Hiroshima University
Dr. Yu Liang

参加費:無料

申込先:FAX または電子メールでお申し込み下さい。
中国地区化学工学懇話会
TEL 082-424-7718,FAX 082-424-5494,
E-mail:ysasa@hiroshima-u.ac.jp
参加費:無料

第204回講演会【終了しました】

日時:2018年12月6日(木)15:40~17:00
場所:広島大学工学部114講義室
主催:中国地区化学工学懇話会
講 演:The Use of Polymeric Membranes for Carbon Capture and Storage
講 師:Prof. Sandra E. Kentish
Chemical and Biomedical Engineering
The University of Melbourne

講演内容:This presentation will give an overview of our work on the use of polymeric membranes to capture carbon dioxide. This work ranges from fundamental research to pilot scale trials. In post combustion capture, a gas separation membrane of selectivity 30-50 but with very high permeability is required for economic performance. While many membrane materials can achieve such performance when tested in pure CO2/N2 mixtures, our group has shown that the performance declines in real flue gas streams due to the present of impurities such as water vapor, SOx, NOx and fly ash. Membrane contactors are an alternative approach, where a membrane acts simply to separate the flue gas from a solvent. However, issues with wetting of membrane pores limits the performance of these devices.

参加費:無料

第203回講演会【終了しました】

日時:2018年11月28日(水)15:00~16:00
場所:広島大学工学部114講義室
主催:中国地区化学工学懇話会,化学工学会分離プロセス部会膜工学分科会
講 演:Surface Engineering and Fouling Mitigation of Thin-film Composite Membrane
講 師:Prof. Yunxia Hu
State Key Lab of Separation Membrane and Membrane Process
Tianjin Polytechnic University

講演内容:Membrane-based separation technology, as one of the most effective and efficient technology, has been widely used in many fields including wastewater treatment, seawater desalination, electronic, chemical and pharmaceutical industries. Membrane fouling has strong negative effects on the operational sustainability and the cost-efficiency of membrane process, thus hampering the application of membrane technology. Our research focuses on the development of simple and facile surface engineering approaches to mitigate membrane fouling and the investigation of their applications. My presentation will share several examples that my group successfully developed in-situ surface chemistry methods and investigated membrane fouling mitigation performance. The first example is to in-situ generate silver nanoparticles on membrane surface inspired by dopamine chemistry, and to incorporate both passive and active moieties on membrane surface for anti-biofouling performance. The second example is to in-situ graft nanomaterials including nanoparticles and 3D hyperbranched polyglycerol (hPG) onto polyamide surface through the layer-by-layer (LBL) interfacial polymerization. Our results found that the incorporation of nanomaterials onto membrane surface not only improved the membrane antifouling performance but also enhanced the membrane permeability.

参加費:無料

2018年度セミナー【終了しました】

日時:2018年11月16日(金)
場所:大竹商工会議所(http://www.otakecci.or.jp/
詳細が決定しましたのでお知らせします。
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第202回講演会【終了しました】

日時:2018年10月16日(火)14:00~15:30
場所:広島大学工学部A4棟112セミナー室
主催:中国地区化学工学懇話会
講 演:逆浸透膜の高阻止率化とオンライン分析技術による阻止率の担保
講 師:長崎大学大学院工学研究科 准教授 藤岡 貴浩氏

講演内容:干ばつ等により飲料水水源が不足している米国では、下水高度処理水を浄水場に直接送る「直接飲用再利用」の導入計画が急ピッチで進んでいる。逆浸透膜処理は、水中のほぼすべての不純物を除去できる下水高度処理技術として広く採用されている一方で、一部の有機微量化学物質や病原体除去に対するクレジット(信用度)が非常に低い。これは、化学物質に対しては実際に阻止できていない事実に起因し、病原体については代用指標として常時監視に使われている電気伝導率や全有機炭素濃度(いずれも阻止率99%程度)では阻止性能が過小評価されてしまっていることに起因する。本講演では、逆浸透膜の高阻止率化及びその阻止状態を常時監視する分析技術の重要性と将来性を解説すると共に、講演者が本課題に対して現在推し進めている技術開発の成果と今後の米国における技術展開についての発表を行う。

参加費:無料

2018年度基礎化学工学講習会【終了しました】

日時 :2018年9月12日(水)~13日(木)
場所 : 広島大学工学部 (東広島キャンパス)
詳細が決定しましたのでお知らせします。
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2018年度広島大学オープンキャンパス【終了しました】

日時 : 2018年8月21日(火)~22日(水)
場所 : 広島大学 (東広島キャンパス)
開催場所 : 広島大学 東広島キャンパス
企業展示 : 広島大学工学部B4棟004号室(学生実験室)
2018年度第23回新技術交流会【豪雨災害のため今年度の開催は中止になりました】
日 時:2018年7月9日(月)
会 場:JXTGエネルギー(株)麻里布製油所
参加申込:定員 50名、見学会・講演会のみの参加は無料

(1) 講演会 13:30~15:00  JXTGエネルギー(株) 麻里布製油所カンファレンスルーム

1.「JXTGエネルギー株式会社麻里布製油所の事業紹介」(13:40~14:10)
 JXTGエネルギー㈱製油技術グループ 矢崎 隼人氏
2.「MEC外販事業の紹介(ネスコヒーター,自己熱再生技術)」(14:10~14:40)
三菱ケミカルエンジニアリング㈱大竹事業所 エンジ2部 プラントグループ 早川 直希氏,山崎 幸一氏
3.「湿式微粒化装置「スターバースト」の紹介」(14:40~15:00)
㈱スギノマシン プラント機器事業本部 営業統括部 第三営業部 広島G 田中 謙佑氏

(2) 見学会

15:15~15:30 麻里布製油所紹介DVD
15:30~16:10 製油所見学
16:10~16:30 質疑応答

(3) 交流会 17:00~19:00 参加費:3,000円

場所:割烹 「宇恵喜」〒739-0623 広島県大竹市小方1丁目4番12号
 Tel: 0827-57-7201

16:45~ 会場まで送迎バス利用
19:00 送迎バスで最寄駅(大竹駅)まで送迎
参加申込 (定員 50名)(見学会・講演会のみの参加は無料)

新技術交流会の参加希望の方は、6月25日(月)までに、お名前、ご所属、講演会/交流会の出席の有無、連絡先を明記の上、FAX(082-424-5494)またはe-mail(ysasa@hiroshima-u.ac.jp)にて、「中国地区化学工学懇話会事務局」までご連絡ください。

第201回講演会 【終了しました】

日時:2018年5月31日(木) 14:00~16:00
場所:広島大学工学部113講義室
主催:中国地区化学工学懇話会
・広島大・都留稔了氏「ゾルゲル法シリカ膜の開発と触媒膜型反応器によるプロセス強化」
・芝浦工大・野村幹弘氏「CVD法シリカ膜の開発と触媒膜型反応器によるプロセス強化」
・静岡大・福原長寿氏「膜型反応器における構造体触媒の利点-脱水素反応を例に」
・産総研・伊藤賢志氏「陽電子消滅法(PALS)によるシリカ系薄膜のナノ構造評価」

参加費:無料

2018年度 中国地区化学工学懇話会 総会・記念講演会 【終了しました】

日時:2018年4月20日(金) 14:30~19:20
場所:広島ガーデンパレス(広島市東区光町1-15)
詳細が決定しましたのでお知らせします。
上記のリンクからご確認をお願いいたします。